4月である。新しい出会いと新しい生活。学生の弟子たちにも変化があったようだ。

「〇年生になりました」

「今年は受験です」

 学校帰りに私の将棋研究室を訪れる弟子もおり、若さの象徴でもある詰襟やブレザーの制服が眩しい。

 将棋とは頭を使う競技だ。学生の将棋団体戦では、有名な難関校の名前をよく見る。つまり、将棋を指すと勉強ができるようになるということなのか?

 実際、現在や過去の私の弟子たちには有名大学出身や、素晴らしい肩書を持つ優秀な人材が多い。その内訳はこうだ。

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source : 週刊文春 2025年4月10日号