昨オフのプロ野球界には、現役時代から引退後も脚光を浴び続ける“スター監督”とは対照的な“地味監”が続々と誕生している。
セ・リーグでは中日の生え抜きスター監督だった立浪和義前監督(55)に代わり、井上一樹監督(53)が就任。パ・リーグでも楽天には三木肇監督(47)が復帰し、この人を“地味監”と言っていいかは微妙だが、西武にも引退後ずっとファームなどで指導者経験を積んできた西口文也監督(52)が生まれた。そして“地味監”の極みといえそうなのが、オリックスの岸田護監督(43)である。
オリックスと言えば前任の中嶋聡監督(56)も“地味監”代表のような人だった。しかし二軍監督から代行を経て2021年に一軍監督に正式就任すると、そこからリーグ3連覇(うち日本一が1回)。ところが昨年、エースの山本由伸投手のメジャー移籍などもあり5位に転落すると、周囲の慰留を振り切ってあっさり辞任してしまったのである。そして後任に指名されたのが岸田監督だった。

「岸田……WHO?」
よほどのパ・リーグファン、オリックスファンでなければ、岸田監督就任の報にこう思ったはずだ。現役時代は投手で44勝30敗、63セーブ、63ホールドとまさに地味である。19年シーズンで引退後はオリックスの二軍投手コーチに就任。昨年は一軍で投手陣のまとめ役として実績を積んできた。
打線の爆発
「現役時代から投手陣を中心に人望は厚い。しかもチーム最年長の平野佳寿投手とは同期入団と選手と年齢的にも近く、『マモさんのために』と慕う選手が多いのが最大の強みです」(スポーツ紙デスク)
そんな岸田監督率いるオリックスが開幕から絶好調。4月6日時点で、7勝1敗と首位に立っている。
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source : 週刊文春 2025年4月17日号