阪神淡路大震災が起こった時、私は3歳だった。突然何かにたたき起こされたこと、子ども部屋が、いや何もかもがぐちゃぐちゃだったこと、テレビの画面上でどんどん増えていく数字、東の空の赤さ、断片的な記憶はされどいくつになっても鮮やかで、その後小中高と執念のように繰り返された震災教育によってより強固なものとなっていった。『怪獣を解剖する』を読んでいて思い出したのは、小学1年生の時、震災学習で突如泣き始めた同級生のこと。より被害の大きかった地域から引っ越してきた彼女は、この漫画をどう読むのだろう。

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source : 週刊文春 2025年5月15日号