「楽天では考えられなかった光景です。あの光景を見てマー君は巨人に移籍して良かったと思いました」
楽天のある関係者が驚きの表情でこう語っていたのは、5月1日の巨人対広島戦後のある出来事だった。
この試合は延長12回に巨人が吉川尚輝内野手のサヨナラ三塁打で勝利。ヒーローの吉川がナインからペットボトルの水をかけられ、手荒い祝福を受けたのはお馴染みの光景だった。ただその歓喜の輪の中でもう一つの“祝宴”が繰り広げられていた。この試合に先発して3回8安打で降板した田中将大投手(36)に大勢(25)、船迫大雅(28)両投手が頭から水をかけて労をねぎらったのである。

今季3度目の登板だったこの試合の田中は、初回に5連打を浴びて3失点するなどひどい投球内容だった。降板後は落ち込んだ表情でベンチに座っていた姿に、後輩たちが励ましの意味を込めた行為だった。
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source : 週刊文春 2025年5月15日号