宮城野親方こと元横綱の白鵬翔(40・以下、白鵬)が角界を去る。6月2日、日本相撲協会は同月9日付で白鵬が退職することを発表。歴代最多、45回の幕内優勝を誇る大横綱は、相撲協会に見切りをつけ、どこに向かうのか。

「今後は、日本相撲協会の外から、相撲の発展に貢献していく決意を固めた」

 退職決定後、白鵬が発表した文書には、前向きな言葉が溢れていた。だが、白鵬の知人はこう憤る。

「内実は、決して“円満退職”ではありません。白鵬は、親方になるために国籍を変えてまで残った相撲協会に、本当は留まりたかった。ですが、終わりの見えない精神的拷問のような仕打ちが、心とプライドをズタズタにしたんです」

「週刊文春」は今年4月以降、白鵬が5月場所後に相撲協会を退職する意向にあることを、いち早く報じてきた。

 昨年2月、元弟子の北青鵬による凄惨な暴力事件が発覚。結果、白鵬は師匠の座を剥奪され、宮城野部屋は無期限の閉鎖に。部屋の一同は同年3月、伊勢ヶ濱部屋に転籍が決まった。

「白鵬は協会から『首の皮一枚で繋がっている状態だぞ』と宣告された上、弟子の勧誘など日頃の行動を厳しく制限された。それでも白鵬は、腐らずに弟子の指導や協会業務に取り組んできた。ところが、閉鎖から1年が過ぎても部屋再興の筋道は示されず……。今年3月末には退職の意志を固めていました」(同前)

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

週刊文春 電子版 PREMIUMMEMBERSHIP 第1期募集中 詳しくはこちら
  • 1

  • 8

  • 1

source : 週刊文春 2025年6月12日号