この連載のタイトル「リーチ・ツモ・ドラ1」は、麻雀の点数で言えば、子なら「1000、2000(千、2千)」で4000点の収入だ。いきなり役満や大物手を狙うのではなく、このくらいから一歩ずつ積み重ねて行こう、そんな思いを込めてつけたタイトルだった。ところが、ふと我に返ると、世界一の馬(フォーエバーヤング)を持ってると自慢してみたり、フジテレビのアクティビストに物申したり、学生の就活問題に持論を述べたり、選ぶテーマも大それたものが増えてきた。気がつけば跳満、倍満クラスを狙い始めている。
それに、連載を始める時、自慢話や説教じみたことは書かないと心に決めたのに、先日、仲の良いご夫妻と食事していたら、「藤田さんの連載、面白いんだけどやっぱり自慢だよね」と言われてギクリとした。心当たりがあったからだ。サッカーにしても競馬にしても交友関係にしても、趣味であれ仕事であれ、どうしても自慢になってしまう。それを自虐や自省を交えてさり気なく書いたつもりでも、漏れ伝わってしまうようだ。実際、自分の中でドヤりたい気持ちは全くなかったと言えば嘘になる。
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source : 週刊文春 2025年7月10日号






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