第1回秩父文学祭が行なわれることになった。

 これは秩父市、西武不動産、そしてわが日本大学芸術学部が協力するいわば産官学共同事業だ。

「池袋駅から西武秩父駅まで、西武鉄道の特急ラビューに乗ると77分、その間で読める文学を」

 ということで、秩父短編文学賞が設立され、広く公募されることとなった。私は審査委員長に任命された。

 といっても、私は秩父に行ったことがない。

「えー、ハヤシさん、秩父って今、若い人に大人気なんですよ」

 うちの秘書が言う。

初月300円でこの続きが読めます。
年額&3年プランは割引キャンペーン中!

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    1年更新(2年目からは22,000円)

    およそ833円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

  • 3年プラン

    3年更新(4年目からは59,400円)

    およそ1,383円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 2

  • 0

source : 週刊文春 2025年7月10日号