新庄剛志監督率いる日本ハムが快調に飛ばしているパ・リーグのペナントレース。しかしその中でジワリジワリと順位を上げてきているのが、交流戦の覇者・ソフトバンクだ。

「若手が順調に育って新庄監督の『勝負のシーズン』という宣言通りに、今季は日本ハムの年という声が多いです。ただ戦力さえ整えばやはり本命は底力のあるソフトバンク。その意味では小久保裕紀監督(53)にとって、この一発は連覇へのカギとなるはずです」

 スポーツ紙のソフトバンク担当記者がこう指摘するのが交流戦明け初戦、6月27日のロッテ戦で主砲・山川穂高内野手(33)が放った10号満塁弾だった。

HRトップの日ハム・レイエス、万波とは3本差(6月30日時点)

 一昨年オフに西武から4年総額12億円プラス出来高という大型契約でソフトバンクに移籍してきた山川。移籍1年目の昨季は34本塁打、99打点の二冠でチームの4年ぶりの優勝に貢献した。

 しかしケチのつき始めは昨年の日本シリーズだった。DeNAバッテリーの徹底マークの前に3戦目以降は無安打に封じ込まれて“戦犯”の1人に挙げられる大ブレーキ。今季もそのスランプを引きずるように開幕から打棒が振るわず、6月16日には再調整のため二軍落ちしていた。

4番右打者論者

「いくら主力選手でもファームでの再調整の最後は二軍戦に出て、実戦テストを経て一軍昇格というのが通常です。しかし山川は小久保監督から調整方法を一任され、二軍戦には1試合も出場せずにひたすら打ち込みだけを行なって一軍に上がってきました。その結果の復帰戦での一発に、小久保監督もしてやったりの表情でした」(同前)

 昨年は全試合で4番を任された山川だが、今季は5月15日の西武戦でその座を中村晃外野手(35)に譲り、その後はスタメン落ちからの二軍調整という道を辿ってきた。

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source : 週刊文春 2025年7月10日号