65歳以上の約15%が罹患するサルコペニア。それ以上に恐ろしいのが、高齢女性に多く、真夏に増加するダイナぺニアだ。総死亡率や認知症発症リスクも上昇させる筋肉の“質”の低下を防ぐ最新メソッドを伝授する。

 

●女性に多く、認知症に直結

●原因は霜降り脂肪筋

●握力と歩行速度で予兆キャッチ

●毎日かかと落しと青魚を

 

◾️下方浩史教授の「90歳まで健康長寿」

初回 血管を柔らかくする

前回 「ニンバス」には追加ワクチンと解熱剤を

「お盆を過ぎてもこれだけ気温が高いと、家に引きこもりがちになりますね。この時期、特に高齢者は、筋肉の“量”だけでなく“質”が落ちることで、健康寿命に大きな影響を及ぼすと言われています」

 そう語るのは、老年科専門医で、名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科の下方浩史教授である。これまで、40年以上に渡って、老年病(高血圧症や糖尿病、動脈硬化などを指す)の研究を続けてきた。

 

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source : 週刊文春 2025年9月4日号