大人になって、お金や時間や環境に余裕ができれば、私はもっと優雅に暮らせるぞ、とずっと思っていた。しかしもう41歳になったけど、相変わらず理想の世界や人物像からは、かけ離れたままだ。

 どうやら自分は、何かが欠けているから優雅になれないのではなく、恵まれた環境に身を置いても優雅にはなれない、そんな生来の下品人間なのではと、うすうす気づき始めた。

 でも優雅な理想を妄想する甘美なひとときは、手離すことができず、「いつかは…必ず…」と夢見ているのが現状だ。

 これからの連載では、この理想の優雅と、現実の下品について書いていきたいと思う。

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source : 週刊文春 2025年9月11日号