夏の終わりとスズムシの鳴き声。近所の学校で子どもたちの声を聞くと、2学期の、そして秋の始まりを感じる。
振りかえると、夏の全国高校野球は沖縄尚学の優勝で盛り上がった。長期の遠征は選手にはもちろん、関係者もコンディション作りやスケジュール調整が大変だったと思う。
沖縄尚学はクラウドファンディングで遠征費を集め、目標額の1000万円を大幅に超える2200万円が集まったのだとか。周囲の期待、トーナメントの重圧、長期のホテル住まい……グラウンドの外の選手たちを想像してしまった。
勝ち負けで滞在期間が変わる遠征は、将棋界なら今年も8月に東西で行われた奨励会入会試験がそうだ。
全国から集まった受験者やその保護者。途中で敗退してしまい、ホテル滞在を1日縮める……どの世界でも勝負とは厳しい。
さて、棋士の遠征対局では、将棋連盟から滞在費が支払われる。私たちは万全の準備で前日から現地入りするのだが、対局当日の宿泊はちょっと迷うことがある。その対局が早めに終わった場合、最終の新幹線に充分間に合うからだ。
とは言え、決してやってはいけない棋士の不謹慎な考え方がこれ。
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source : 週刊文春 2025年9月18日号






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