(いなだしゅんすけ/1970年、鹿児島県生まれ。京都大学卒業後、サントリーを経て円相フードサービスの設立に参加。2011年、南インド料理店「エリックサウス」を開店。現在はエリックサウス総料理長。文筆家として食にまつわる本も多数執筆している。)

現在の僕の肩書きは、料理人・文筆家です。好きなことを続けていたら、それがいつの間にか仕事になっていました。ずいぶん恵まれた人間だなと思います。
南インド料理店「エリックサウス」の総料理長を務め、食のプロフェッショナルとして活躍する傍ら、エッセイをはじめ旺盛な執筆活動も展開。幅広い分野で才能を発揮する稲田俊輔さんは、1970年、鹿児島県鹿児島市で生まれた。人生最初の記憶は、米軍ハウスの室内の光景だという。
日本の家と違って、玄関に段差がなくてフラットなんですね。2歳のころ、ちょっと理由があって、父方の叔母と沖縄で暮らしていました。叔母の当時のパートナーが基地関連の仕事をしていたらしくて、宿舎だったのかわかりませんけど、米軍ハウスに住んでいたんです。キャンベルのスープとかスパムとか、食生活もなかなかアメリカンだった記憶があります。
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source : 週刊文春 2025年9月25日号






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