第1回はこちら

前回はこちら

 

 作家同士が互いの作品を批判し合うのに慎重になる理由は、批判の矛先が、作品のみならず、作り手である作家自身にまで及ぶ可能性が大きいからではないだろうか。

 小説は、編集者や助手などのサポートを、書く過程でいくらか受けたとしても、最終的には一人の人間が結末まで統括して書き上げる。映画や漫画、音楽などに比べると、作品作りに関わっている人数が、極端に少ない。また画家が一人で仕上げる絵画よりも、作家が一人で文章を並べた小説の方が、作者本人に関する具体性が高い。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 0

  • 2

source : 週刊文春 2025年10月2日号