藤田文武共同代表の秘書が代表の企業への“公金還流”が取り沙汰されている維新。だが同党のカネを巡る疑惑はそれだけではない。藤田氏の盟友市議や元グラドル議員……「身内企業」への“還流”を続々発見した!

 2022年4月、桜舞う京都。来るべき参議院選挙に向けて街中に張り出された日本維新の会の候補者のポスターが、密かに物議を醸していた。

「防水性能が低い紙で、雨が降るとシワシワになり文字が滲み始めたのです。演説会情報の記載も抜けていて、雑な仕事をする会社だという印象でした。京都の候補者が大阪の会社を使う必要はないのではという意見もあったのですが……」(大阪維新関係者)

 党内からも疑問の声が上がっていた、とある会社への発注。その背景にあったのは――。

 政治部記者が解説する。

「『しんぶん赤旗』日曜版が、藤田文武共同代表側が17年から25年まで自身の公設秘書を務める人物の経営するリ・コネクト社にビラ印刷代など、約2000万円を支出していたと報道。そのうち9割以上が公金だった。藤田共同代表は一貫して取引は適正だと主張した一方で、今後は発注先を変更することを表明。吉村洋文代表は『処分されるなら僕』とかばっている」

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source : 週刊文春 2025年11月27日号