「オープンでございます。扉を閉ざすようなことは、いたしておりません」

 

 南アフリカでカメラを前に、引きつった笑みでそう述べた高市早苗首相(64)。彼女を悩ませるのは、自ら招いた“戦い”だ。

 政治部記者の解説。

「11月7日、衆院予算委員会で台湾有事が集団的自衛権行使可能な存立危機事態に該当するかを問われた高市首相は、『戦艦を使って武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になりうるケースだ』と答弁。中国側は猛反発、在大阪総領事が『勝手に突っ込んできた汚い首は斬ってやる』と投稿し、緊張感が高まりました」

 発言後、高市首相は「平和安全法制成立時の安倍(晋三)首相以来、政府として繰り返し述べてきた通りだ」と主張した。18日には金井正彰アジア大洋州局長が北京入りし、中国の劉勁松アジア局長と協議。

「自民党内から訪中反対の声もありましたが、協議を強く要望したのが、高市首相でした」(官邸関係者)

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source : 週刊文春 2025年12月4日号