近年稀な高い支持率を保つ新政権。だが、期待と中身にはギャップがある。外交と財政の混乱、問題を抱える大臣、引きこもる宰相。早くも“存立危機事態”を察知して、あの大物も動いた――高市内閣の実像ドキュメント。
▶日中緊張、21兆円バラマキに麻生が“鬼の形相” 「高市は周りを信用しない」「1人で何でも抱え込む」
▶中国ポケット外交官「我々も大変」戦狼外交の化けの皮
▶トランプの忠告「台湾に口を出すな」を隠蔽する木原長官
▶片山さつき財務相のデタラメ政治資金と大臣規範破り
列島に季節外れの黄砂が飛来した11月27日午前。首相官邸のエントランスに黒のワンボックスカーが横付けされた。姿を現したのは、濃紺のスーツに紫のネクタイ姿が映える1人の老紳士。現政権の「後見人」を務める麻生太郎副総裁(85)、その人である。睨みつけるように前方を見据える表情は、いつになく険しさを帯びている。
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source : 週刊文春 2025年12月11日号
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