「よりによって国権の最高機関である国会内のトイレで盗撮だなんて、とんでもないことをしてくれたもんだ……」  

 そう溜息をついて肩を落とすのは、「家賃支援給付金」の詐欺事件でも揺れる経済産業省の幹部職員である。

 

 国会議事堂内で盗撮事件が起きたのは、4月23日の午後5時47分頃。現場は、衆議院本館2階の第16控室の脇にある女性用トイレだった。

「盗撮被害にあったのは20代の衆議院事務局の女性職員で、隣の個室の上からスマートフォンで撮影されていることに気がつき、声を上げました」(社会部記者)

 その声に驚いた“犯人”は、すぐさまその場から逃走。恐怖を感じた女性は警視庁麹町署に被害届を提出した。

「5月1日の未明、衆議院議長の承認のもと、警察が国会内で実況見分を行いました。しかし、トイレ周辺には防犯カメラ等が設置されておらず、指紋も検出できなかった。そのため、なかなか犯人特定に至らなかったのです」(同前)

衆議院警務部の発表資料

 ところが、事件から約2カ月がたった6月25日、衆議院警務部が「政府職員が(盗撮の)犯行を認めた」と発表し、後にその職員が経産省の役人であることも判明した。

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source : 週刊文春 2021年7月8日号