
なにを豊かと捉えるかが、経てきた年代によって、あまりにも移り変わってゆくので、昔にもまして“今なにを私は贅沢と感じているか”を正確につかむことが重要になってきた。
時代の流行り、人の間での人気にも影響を受けはするが、意外と個人個人によってかなり違うのが“何を贅沢とするか”ではないだろうか。ある流行の人形や手に入りにくいおもちゃ、超人気歌手のライブチケットにプレミアム価格でも手を出すことを、贅沢と感じる人もいれば、それのどこが良いのか全然分からないという人もある。
ブランド物、高級車、宝石、もちろんもしもらえるなら多くの人は欲しいだろうが、相応の価値に魅力を感じない人も多い。
グルメ料理、豪華旅行、あるいは〇〇し放題などは、割と共通して人々に「贅沢だなぁ」と満足のため息をもたらしてくれそうだが、それでも、ごちそうは健康を気にしている人たちにとっては脅威だし、派手な旅行でへとへとに疲れるくらいなら、家で寝ていたい人たちもいる。
自分で言えば、子どものときは漫画本の続き巻をどっさり買って本棚に並べるのが、けっこう最高の贅沢だった。古本屋でビニール紐で縛ってある、13巻ほどの「ちびまる子ちゃん」を買ってもらったときは、かなりラグジュアリーな気分で、うれしさのあまり一気読みして、視力も一気に下がった。小説も好きだったが、漫画という完全娯楽に13巻分も浸れることに豊かさを感じた。
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source : 週刊文春 2026年2月12日号






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