ワクチン最新情報 南米株の脅威、3回目も打つべき?

大特集 ワクチン緊急事変

「週刊文春」編集部
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 デルタ、デルタプラス、ラムダ……次々と変異するコロナウイルス。ワクチン接種率が6〜7割を超えたイスラエル、イギリスでは感染が再拡大。3回目の接種が必要との話も……。最新情報を識者が解説する。

 従来株の約2倍の感染力を持つ、インド由来のデルタ株がさらに変異したのがデルタプラスだ。英国や米国など11カ国で確認され、日本でも37件(6月25日)報告がある。どんな変異なのか。防衛医科大学校・藤倉雄二准教授(感染症・呼吸器内科)が解説する。

「デルタ株は『L452R』という、免疫がうまく機能しない変異を持ち、従来株と比べると若年層も比較的重症な肺炎を発症する例がある。デルタプラスは、南ア由来のベータ株に見られる変異も有している。症状や重症度などデータは不十分だが、既存株に置き換わる可能性もある」

 一方、南米・ペルーを中心に猛威を振るうのがラムダ株だ。感染者は200万人を超え、ラムダ株が流行して以降、10万人あたりの死者数は世界最多となった。

「デルタ株と同程度の感染力を持ち、南米を中心に29カ国で確認。WHOも注意すべき変異株に指定しました」(厚労省担当記者)

 ラムダ株は日本ではまだ確認されていないが、東京五輪では南米からも多くの選手や関係者が来日。上陸後の脅威が指摘されている。

 ではデルタプラスやラムダ株に、ファイザーやモデルナなどの「mRNAワクチン」は有効なのか。東北大学災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)が語る。

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source : 週刊文春 2021年7月15日号

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