村上世彰は株を買い占めながら、フジ・メディア・ホールディングスの清水社長に何度も接触した。時にすごんで、時に耳元で囁いて。「社長が洗脳されてしまう」、周囲はそう危ぶんだ。やがて攻防のさなか、異変が起きる。
いま振り返ってみると、すべては“あの日”に運命づけられていた。
2025年7月2日。
フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株主総会からちょうど1週間後のことである。
村上世彰は、愛娘の野村絢と連れ立って東京・お台場のフジ本社で、FMHの清水賢治社長と真剣勝負の対決に挑んでいた。

村上は対席するや、いきなり刀を抜いた。「御社の株を33.3%まで買い進めます。そのために1500億円を用意しました」。認定放送持株会社の持ち株規制の上限(3分の1)まで買い進める、というのだ。さらに二の太刀を浴びせる。「放送業に専念するために、不動産事業を売却してはいかがですか。なんならサンケイビルは自分が経営してもいいです」。彼の狙いはFMH子会社のサンケイビルだった。
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source : 週刊文春 2026年3月12日号
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