「16歳から性のはけ口にされました。ずっと“苦しい、死にたい”と…」。だが小学館の担当者は人気漫画家を守るため、口止めと示談交渉に乗り出した。破談になると、密かに別名で新連載に起用。「小学館は隠蔽ばかりで本当に許せません」。実は小学館は、少女への性加害で逮捕された別の漫画原作者も、名前を変えて重用していた――。

「私は、15歳のときに先生に声をかけられ、16歳のときから先生の性欲のはけ口にされました。性的虐待を受け続け、精神的におかしくなってしまいました。あれからずっと“苦しい、死にたい”と思ってきました」

 北海道の、とある芸術系高校の女子生徒だったAさんは、美術講師だった男に、高校1年時から繰り返し性的行為を強要されたとして、卒業後、損害賠償を求めて提訴した。2月20日、札幌地方裁判所は男に1100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 実は、男にはもう1つの顔があった。山本章一という名で漫画家としても活動していたのだ。性加害を行っていた当時、山本は小学館の漫画アプリ「マンガワン」で『堕天作戦』というダークファンタジーを連載していた。Aさんを凌辱している間ずっと、連載は続いていた――。

 すでに100人以上の漫画家が「マンガワン」から作品を引き上げるなど、大きな社会問題となっている「マンガワン事件」。今回、「週刊文春」は弁護士の仲介のもと被害女性Aさんに取材した。

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source : 週刊文春 2026年3月12日号