用意された2つの野球ボール。1つはMLBでも使われるローリングス社製のWBC公式球、1つはミズノ社製のNPB統一試合球だ。天皇(66)と皇后雅子さま(62)、長女の愛子さま(24)は、交互にボールを手に取り、異なる手触りを確認された。


「確かに違いますね」


 そう感想を述べられた愛子さまは、さらに踏み込んだ疑問を口にされ……。

 WBC1次ラウンド・日豪戦のプレイボールを約30分後に控えた、3月8日午後6時半過ぎ。東京ドーム内にアナウンスが響く。

〈これより、天皇皇后両陛下、ならびに愛子内親王殿下が、貴賓室バルコニー席に、お出ましになります〉

 お三方の姿が大型バックスクリーンに映し出されると、満員の場内は盛大な拍手と大歓声に包まれた。国際試合としては、1966年11月の全日本対ドジャース戦以来、約60年ぶりとなる天覧試合である。

「5時半頃に来場されたお三方は、ブルーを基調とされたお召し物。恒例の“リンクコーデ”でのお出ましでした。愛子さまは長かった()(ぐし)をカットされ、爽やかなボブヘアを初披露されました」(皇室担当記者)

60年ぶりの天覧試合に笑顔のご一家

 球場を一望できる貴賓室バルコニー席には、両陛下の間に愛子さまの並びでご着席。ご一家の両サイドに説明役として、読売グループ社長の山口寿一氏、前回のWBCで代表監督を務めた栗山英樹氏が着座した。

「陛下は山口氏に人工芝の硬さなどを尋ねられていました。選手の体への負担を気にかけておられ、怪我防止の改良が重ねられているとの説明を受けて安心されたようです。陛下は初めて野球を見たのが、白黒テレビの中継だったこと、金田正一投手の投げる球が速かったことなどを、懐かしそうに話しておられたといいます」(宮内庁関係者)

 中学時代、ソフトボール部の4番サードだった雅子さまは、双眼鏡を手にご観戦。愛子さまは眼鏡を着用し、球場では初観戦となるWBCの本戦を存分に楽しまれた。愛子さまの眼鏡姿は、昨秋の世界陸上、デフリンピックでもお披露目されており、スポーツ観戦の定番となりつつある。

 試合中、イニングの合間に訪れた冒頭の場面。実物の硬球を前に、愛子さまは栗山氏にこう尋ねられた。

「チェンジアップはどう握るんですか?」

 続けて、愛子さまはカーブやシンカーなど、ほかの変化球の握り方についても質問されたという。

「さらに愛子さまは『どうすれば打てるようになりますか?』、『どんな練習をするのですか?』など、打撃や守備についても次々と質問されたそうで、栗山氏は感嘆していました」(前出・宮内庁関係者)

 愛子さまが“野球愛”に目覚めるきっかけとなったのも、実はWBC大会だ。

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source : 週刊文春 2026年3月19日号