欧米の政財界の有力者を巻き込み、世界に衝撃を与えた性的スキャンダル「エプスタイン事件」。1月30日、この事件にまつわる資料、通称「エプスタイン・ファイル」の一部が新たに公開された。

 資産家のジェフリー・エプスタイン元被告(2019年に逮捕・起訴され、同年66歳で死亡)が、未成年の少女達に金銭を払い、性行為の相手をさせていたとして、児童買春で起訴されたこの事件。一体何があったのか? 公開された資料には何が書かれていたのか。「文春オンライン」で配信された在米ライター・堂本かおる氏の寄稿をお届けする。(初出:「文春オンライン」2026年2月27日配信。年齢、肩書、状況は当時のまま)

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 ジェフリー・エプスタインとギレーヌ・マクスウェルの手によって性的虐待を受けた元少女たちは、自らを「犠牲者」とは呼ばず、「サバイバー(生き残った者)」と呼び、今も声を上げ続けている。

2020年7月2日、米東部ニューヨーク州の連邦検察当局が記者会見で使用した、ジェフリー・エプスタイン元被告(左)と元交際相手ギレーヌ・マクスウェル受刑者の写真 ©時事通信社

 そして、エプスタインに苦しめられ、または今も戦っている女性はサバイバーだけではない。顧客(もしくは取り巻き)の妻たち、真相を追求するジャーナリスト、政治家が存在する。

ビル・ゲイツに向けられている疑惑

■ビル・ゲイツ/メリンダ・フレンチ・ゲイツ

 マイクロソフト創業者で、世界長者番付常連のビル・ゲイツは以前よりエプスタインとの交流が問われてきた者たちの中で最も著名な人物の一人だ。今回のエプスタイン・ファイルから新たなメールが掘り起こされ、窮地に立たされている。

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source : 週刊文春