沖縄県の辺野古沖で2隻の船が転覆した。乗っていたのは京都から来た18人の高校生。船の名前は「平和丸」と「不屈」、反米軍基地団体の“抗議船”だった。活動家たちに問う、なぜ若い命が奪われねばならなかったのか。

 

●「1日も早く…」転覆船長は共産党候補者だった

●漁協トップは「近寄らない海」、団体幹部5人を直撃

 その浜は静寂に包まれていた。“辺野古ブルー”と称される、絵具を溶かしたようなエメラルド色の海を見晴らし、近くの男性漁師は目を細めて言った。

「今日は穏やかだね。あの日? 波が高かったよ」

 3月16日午前10時過ぎのことだ。その海は白くさざめき立ち、2人の命をあっという間に飲み込んだ。

「事故が起きたのは、沖縄県名護市の辺野古沖。研修旅行中の同志社国際高校の2年生18人が分乗した小型船2隻が相次いで転覆したのです。先導していた『不屈』が、浅瀬のリーフ(サンゴ礁)付近で高波を受けて転覆した。救助に向かおうと接近した後続の『平和丸』も約2分後に転覆。『不屈』の船長、金井創さん(71)と、『平和丸』に乗っていた女子高校生の武石知華さん(17)が死亡しました」(地元記者)

 気象庁は当時、波浪注意報を出していた。浅瀬のリーフ周辺は、特に波が高くなりやすいのだという。

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source : 週刊文春 2026年4月2日号