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“最終章”というタイトルに惹かれて手に取ったのが『大河の一滴 最終章』(五木寛之 幻冬舎 1800円+税)でした。読みながら思い出したのが、あまり読書習慣のなかった高校時代に、なぜか五木さんの本を買って読んだことです。調べてみると『生きるヒント 自分の人生を愛するための12章』でした。当時、生きることに戸惑いを感じていたのかもしれません。

今回、改めて感じたのは、人生を大河の流れととらえ、身を任せて自然体でいることが大切なのだという五木さんの考え方に自分が影響を受けてきたことです。1年ほど前、湯河原に行った際、急な豪雨に見舞われました。あえて傘をささずずぶ濡れになりながら散歩してみると、自然と一体化しているようで、本当に気持ちよかったものです。この時、思い出していたのが「雨に少しだけ濡れると嫌な気持ちになるが、土砂降りに身を任せてびしょ濡れになれば何も気にならなくなる」という五木さんの言葉だったのです。
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source : 週刊文春 2026年4月16日号






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