「私の作品で、これほど反響が大きく、しかも長く尾を引いたドラマは他には『男たちの旅路』を数えるばかりです」(山田太一氏『早春スケッチブック 上巻』新風舎文庫)
山田太一脚本のドラマ『早春スケッチブック』(全12話/1983年1月〜3月フジテレビ系で放映)は、それほど視聴率は高くなかったものの、多くの人の心をとらえ、作り手に大きな影響を与えた名作と言われている。しかし再放送の機会も少なく、DVDは廃盤でなかなか見ることが難しい。主演の山﨑努氏自身、長らく観ていないという。そこで、山﨑邸でDVDでの鑑賞会を開催した。
(あらすじ)
大学受験を控える望月和彦(鶴見辰吾)は実の父親を知らずに育った。母・都(岩下志麻)は和彦が小学生の時、実直なサラリーマン省一(河原崎長一郎)と結婚、その連れ子・良子(二階堂千寿)と4人家族となった。ある日、予備校の帰りに見知らぬ女・明美(樋口可南子)に声をかけられた和彦は、カメラマンの沢田竜彦(山﨑努)に引き合わされる。沢田こそ和彦の実の父親だった。平々凡々と暮らしてきた家族が揺さぶられ始める――。
山﨑 これは僕が46歳か47歳の時に撮った作品。夕べ、シナリオをパラパラッと読んでなつかしかった。楽しみです。
ナオコ 私は小学生だったかな。リアルタイムで観てました。小室等さんの音楽も覚えてる。毎週、あの音楽が流れたら「始まったよ」って言って観てたな。
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source : 週刊文春 2026年4月23日号






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