僕は犬が嫌いである。子供の頃から何度も追いかけられたり嚙まれそうになったりしたせいかもしれない。だからわが家で犬を飼うなどということはあり得なかったのだが、娘たちとの力関係で押し切られた。以来、老妻と今の2人きりの暮らしになるまで通算5匹か6匹の犬と付き合った。しかも全て室内で飼った。

 やがて頭や背中の毛の部分を撫でたりすることは出来るようになったが、あのぐにゃっと柔らかなお腹はどうしても触れない。あの皮膚一枚の下に生温かな内臓が蠢いていると思うとぞっとして血の気が引く。これは犬に限らず猫もダメ、鳥もダメ、どういう訳か人間はOK。

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source : 週刊文春 2026年4月2日号