衆院議員の任期満了が迫り、自民党でベテラン議員の引退表明が相次ぐ中、余りに目立つのが「世襲」だ。例えば衆院愛媛1区の塩崎恭久氏(70)の後継は7月9日、長男・彰久氏に決まった。第1次安倍政権で官房長官を務めた恭久氏は「官邸崩壊」の戦犯と言われ、その後は鳴かず飛ばず。「政策には圧倒的に強いが、政局に疎く、上から目線で人望もなかった。そんな塩崎氏でも、息子のこととなると親バカで情に流されるのか」(政治部記者)。そもそも恭久氏も総務庁長官などを歴任した潤氏の地盤を引き継ぐ2世。3世誕生は必然だった。
埼玉10区の山口泰明・党選挙対策委員長の後継も次男の晋氏に。山口氏は「党内随一の人たらし。まさに情を大事にする政治家だった」(同前)。泰明氏はかつて菅義偉首相に秘書として晋氏を預けて下働きをさせ、世襲の準備をしてきた。
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source : 週刊文春 2021年7月29日号