短編の名手・阿刀田高さんの最後の小説集が出たと聞いて、ひとり暮らしのご自宅へ。91歳と思えないほどお元気な大先輩のユーモア満載トークに、アガワもタジタジ。取材中に詐欺電話がかかってくるハプニングも!?
(あとうだたかし 1935年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞を受賞。短編小説やエッセイ、古典入門など著書多数。)

阿川 この度、最後の小説集『掌より愛をこめて』を上梓されたそうですが、もう小説は書かないんですか。
阿刀田 書かないというより、書けないという方が正しいかな。フィクションはアイデアが基本でしょう。もういいアイデアが浮かばないんですよ。
阿川 阿刀田さんって無限のアイデアをお持ちだと思ってました。
阿刀田 いやあ、今回の本にしても、もう必死の思いで書きました。ショートショートは1本が短いから、相当書かないと本になりませんから。30年ぐらい前の作品も含め、書き溜めていた物をこの出版不況の折にちゃんと出せて嬉しいですね。今は本を出すにも一苦労でしょう。
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source : 週刊文春 2026年6月11日号






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