ミスターが亡くなる10日ほど前、王は球界のための財団を設立。料亭の女将だった再婚妻とは密かに2つの会社を立ち上げた。そして前妻の墓前で2人は――。
目黒区碑文谷。最寄り駅から少し離れた閑静な住宅街に天台宗の古刹、圓融寺が佇んでいる。平安時代の創建と伝えられ、「黒漆塗りの仁王像」は東京都の有形文化財に指定されてきた。
荘厳な雰囲気が漂う境内の奥には、緑に囲まれた墓地があり、歌手の西城秀樹や俳優の渡哲也ら多くの著名人も眠っている。
その一角に建つ手入れが行き届いたグレー基調の墓石。大きく深く刻まれているのは、一家の家名だ。
「王家」
福岡ソフトバンクホークスの球団会長、王貞治(86)が、2001年に先立たれた妻・恭子のために建てた墓石である。翌02年には何者かによって遺骨が窃盗される事件が発生し、未だ戻ってきていない。
それでも、王は「妻は心の中に生きているから」と節目のたびに墓参を行ってきた。さらに、ある時からその傍らには――。
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source : 週刊文春 2026年6月11日号
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