スケボー 堀米雄斗「アルファベットも書けなかった子が」

「週刊文春」編集部
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「優勝するしないは別にして、最後まであきらめないでやってほしいと思っていた。(あの子が)こんなに表現力が豊かになったんだなという、違う意味での感動がありました。『まさか1位か?』と思ったときは、震えが止まらなかった」

 

 スケートボード男子ストリートで初代五輪王者となった堀米雄斗(22)について、高校時代の恩師、田上光徳氏(聖進学院東京校学院長)はこう喜びを語った。

 堀米は熱心なスケーターだった父・亮太さんの影響でスケートボードを始めた。亮太さんのスケボー仲間の龍野亨さんが振り返る。

「赤ちゃんの頃から見ていた。ゴメさん(亮太さんの愛称)は、雄斗を公園であやすという名目で自分がスケボーしたかったんだ。雄斗が小学校に上がるまでは俺らがあやして遊んだりしていたよ」

 本格的にやるようになったのは小学1年生の頃。周囲が目を見張るようなスピードで上達していった。「セクション」と呼ばれるスケートボードの道具や障害物は亮太さんが自作することも多く、「二人三脚。技が出来るまで何度もくり返し練習していたよ」(同前)。

 中学校へ入ると友人と練習するようになり、亮太さんらは「同年代の友達と自発的にやるのが一番上達する」と見守るスタンスに。

 学校ではポーカーフェイスだった。田上氏が語る。

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source : 週刊文春 2021年8月5日号

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