2024年4月、北海道旭川市で起きた女子高生殺害事件。内田梨瑚受刑者(当時21)が、“舎弟”の小西優花受刑者(当時19)とともに、村山(るな)さん(当時17)にわいせつ行為を行った末に橋から転落させて命を奪ったという残忍な事件は、世間を震撼させた。

 

 さらにその後、「週刊文春」が、内田が北海道警旭川中央署のX警部補と不倫関係にあったことを報じた。現役警察官と凶悪犯による“不適切交際”は、北海道警の闇を浮き彫りにした。

 

 事件が明るみに出てから約2年が経った今年7月、内田に対する懲役27年の判決が確定した。裁判が一つの終結を迎えた今、これまで「週刊文春」が報じてきたスクープ記事を再構成した“完全ドキュメント”で事件の全貌を振り返る。【全2回の前編/後編はこちら

 

※いずれの記事も年齢、肩書は初出時のまま

《旭川女子高生殺害》不同意わいせつ、監禁、恐喝、殺人…内田梨瑚容疑者(21)と17歳被害者を繋いだ“地獄のSNSトラブル”

 2024年4月19日、旭川市の渓谷『神居古潭(かむいこたん)』から当時17歳だった女子高生・村山(るな)さんが転落し、命を落とした。6月12日、殺人の容疑で北海道警に再逮捕されたのは旭川市の無職・内田梨瑚容疑者(当時21)と小西優花容疑者(当時19=事件発生当時はA子として匿名で報道)だった。村山さんはなぜ命を奪われたのか。内田の驚くほど身勝手な言い分とは。

初出:「文春オンライン」2024年6月15日

「事件が起きて、息子から『開いた口が塞がらない』とLINEが来ていました……」

 殺害された村山(るな)さん(17)の中学の同級生の父親は、そう呟き肩を落としたーー。

中学時代の内田梨瑚容疑者 (卒業アルバムより)

わいせつ行為を行い、命を奪った

 2024年6月12日、殺人の容疑で北海道警に再逮捕されたのは旭川市の無職・内田梨瑚容疑者(21)とA子容疑者(19)。社会部記者が解説する。

「4月19日、両容疑者は旭川市の渓谷『神居古潭(かむいこたん)』の神居大橋から村山さんを10メートル下の石狩川に突き落とし、溺死させた疑いがもたれている。22日、村山さんが帰らないことを心配した家族が行方不明者届を提出。5月下旬に下流で遺体となって発見された」

両容疑者は旭川市の渓谷『神居古潭』の神居大橋から村山さんを10メートル下の石狩川に突き落とした ©文藝春秋

 内田と村山さんに面識はなく、犯行直前に初めて対面。村山さんが住んでいた留萌市から約60キロ離れた旭川市に車で連れまわした。道中寄ったコンビニで逃げようとした村山さんに暴行を加え、他の16歳のB、C子らと共謀して監禁。内田を筆頭としたグループで村山さんにわいせつ行為を行い、挙げ句の果て、命を奪ったのである。

 その後、内田らは村山さんの衣類を現場付近に捨て、複数の友人に「村山さんに謝らせて、その後本人は帰って行った」などとメッセージを送り、隠蔽工作を図ったとみられている。

「BとC子は監禁容疑で逮捕されていますが、橋上から村山さんを突き落としたのは内田とA子。特に首謀者と目される内田は4月から5月にかけて不同意わいせつ、監禁、恐喝の疑いで逮捕され、ついに今回、殺人の容疑をかけられた。内田は『村山さんに自分の写真を勝手に使われた』と話しており、その解決金として村山さんに10万円分の電子マネーを送金させようとしたところ、失敗したため留萌市内の道の駅で待ち合わせ、そこから犯行に及んだとされています」(同前)

身勝手すぎる言い分で“SNSトラブル”に…

 内田は警察に対し「言葉遣いが気に食わなかった」とも供述。村山さんは身勝手すぎる言い分で“SNSトラブル”に巻き込まれ、命を奪われてしまった。

 村山さんが生まれたのは北海道北西部に位置する羽幌町。札幌市から車で3時間ほどの小さな町は、甘エビの漁獲量日本一であることで知られる。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル