真夏の熊本を襲った巨大地震。その発生から80分後のことだった。突如として、ショッピングモールで大爆発が起きたのだ。そして、人々が避難を終えたはずの建物の中には、従業員が――。遺族が哀しみの中で告発する。

 

▶遺族の告発「会社の指示で戻った」「イオンにも責任が」

▶運営会社ボンボン社長は「東大・ハーバード・元コンサル」

▶なぜ爆発?イオン内部告発「下請けダンピングで杜撰な管理」

▶高市首相被災地訪問に反対した現役閣僚と秘書官

「一度は助かった命でした。なぜ、こんなことになったのでしょうか」

 イオンモール熊本(熊本県嘉島町)で起きた爆発に巻き込まれて亡くなった大竹玖瑠美さん(22)。彼女の母親は、声を震わせてそう話した。

亡くなった大竹さん

 テナント店舗で働いていた大竹さんは、地震発生直後、買い物客に続いて速やかに屋外へと避難したはずだった。ところが、モールの壁と天井ごと吹き飛ばす爆発が起きたその瞬間、彼女は再びモールの中に居た。そして、同僚と共に犠牲になった。

壁も天井も吹き飛んだ

 言葉を絞り出すように、母が明かす。

「娘は自分の意思でもう一度、館内に入ったのではありません。会社から指示があったから戻ったんです。このままでは、娘が報われないと思います。はっきりしてほしいんです。何があったのか……」

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source : 週刊文春 2026年8月13日・20日号