「キヤノン、新社長に小川氏-御手洗氏は会長CEOに専念」
半年ほど前、目に飛び込んできたこのニュースをさすがに素通りできなかった。私は50歳過ぎにして着々と社長の引き継ぎを進めている真っ最中だ。一方で、御手洗冨士夫さんは90歳。お会いしたことはないけど、私が社会に出た時からすでに社長だった記憶がある。今回社長を交代してなお実質的なトップである会長CEOに専念することにも驚いた。
ちなみに、脊髄反射で長期政権や高齢を否定する人は多いけど、キヤノンは直近の業績で2期連続で過去最高売上を更新、大幅な増益も達成、株価も過去最高水準に近いところで推移している。かつてのデジカメ、プリンターの爆発的ヒットからの山谷を乗り越えたと思うと、御手洗さんの手腕が見事というほかない。
この話は弊社の取締役会でも話題になった。我々がやろうとしている早めのサクセッションとは真逆の動きにもかかわらず、結果が出ていることをどう解釈して良いか分からずにいると、社外取締役の元ネスレ日本社長の高岡浩三さんがこう言った。
「キヤノンの株主総会行くと御手洗さんファンのご高齢の方がぎょうさん来てはるんですよ」
その言葉を聞いて、腑に落ちた。
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source : 週刊文春 2026年8月27日号





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