アメリカがイランへの攻撃を開始して、すでに半年が過ぎました。当初トランプ大統領は「4〜5週間で終わる」と豪語していましたが、いまになっても終結の道筋は見えてきません。アメリカ軍はイラン攻撃に大量のミサイルを使ったばかりでなく、イランが周辺の米軍基地に向けてミサイルを発射したことから、基地を守るための迎撃ミサイルも大量消費。もはや「タマ不足」に陥っています。

 11月の中間選挙も近づき、トランプ大統領には焦りの色が見えますが、ここへきて、トランプ大統領を悩ませる新たな事態が生まれています。それは、イランによる自身への暗殺計画であり、息子のバロン君への殺害予告です。

 イランの国営放送がバロン君(おっと、もう20歳なので、君付けしないで氏と呼ぶべきか)の暗殺を示唆する映像を放送したのです。そこでは、ニューヨークのトランプタワーやバロン氏が通うニューヨーク大学のキャンパス風景など思わせぶりな映像が流れ、最後に懸賞金1000万ドル(約16億円)をかけたことが紹介されています。

 このニュースを知ると、「なんと卑劣な」と言いたくなりますが、イランにも言い分があります。それは、イランの最高指導者が2月にアメリカの奇襲攻撃で死亡したほか、家族も犠牲になったからです。

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source : 週刊文春 2026年9月10日号