「駅前の八百屋さんのご主人とそこでバッタリ会って」「ああ、誰だっけ?」「たしか〇〇さん? いつもお店の名前で言うから」

 店の名前は酒屋さんでも雑貨屋さんでも可だが、こんな会話は日常的によくある。ただ、公の場所での呼び方となると話は別だ。

 昨年11月の茨城県神栖市長選で「まんじゅうや」「だんごさん」の2票が無効とされた裁決の記事を読んだ。愛称やニックネームのように、その有権者の周囲ではそう呼ばれていたのだろうか。でも、やはり名前で書かないとねえ……。

 私たちの日常でもニックネーム呼びは多々あり、それがときに嬉しかったり、周囲のプレッシャー?になったりもする。

 私は将棋界以外では「杉本八段」より「杉本師匠」または「師匠」と呼ばれることが多い。考えてみれば変な話で、将棋界だけでも「師匠」に該当する棋士は無数にいる。

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source : 週刊文春 2026年9月24日・10月1日号