情報も商品も溢れかえる中、今欲しいのは確かな品質と飽きのこないデザイン。
シンプルな中にこだわりが光る、日本ブランドの”熱い”レディースアウターを厳選してご紹介。
Photographs:Osami Watanabe
Styling:Hiromi Hiranuma
Composition & Text:Ayano Endo
- 01 - 向田邦子氏と夢のコラボレーション
アンクレイヴのステンカラーコート

生き方のみならずファッションにおいてもブレない軸を持ち、知的で先進的なおしゃれのアイコンでもあった向田邦子氏。没後45周年を迎えた今年、洗練されたデザインでキャリア層からの支持も厚いブランド・アンクレイヴとのコラボレーションが実現。生前向田氏が好んだモノトーンやチェック柄を、現代のシルエットに落とし込んだコートがこの冬登場する。クールな中に遊び心を秘めたガンクラブチェック柄の生地はオリジナル素材。たっぷりとしたフルレングスながら、モール糸が潰れないよう低速で織られた生地は空気を孕み軽やか。コート¥79,200(アンクレイヴ/オンワード樫山 お客様相談室 ☎ 03-5476-5811)

Point
チンウォーマーでスタンドカラーにすることも可能なデザイン。襟裏はスタイリッシュなブラックの無地で、コーディネートのアクセントに。
- 02 - 生涯を添い遂げるタイムレスな佇まい
サンヨーコートの100年コート

1946年からレインコートに向き合い続ける三陽商会の深い知見から生み出されるトレンチは、他とは一線を画す仕上がり。なかでも最上級の素材に職人の手仕事が効いた「100年コート 極KIWAMI」は、こだわりが随所に。表地はオーガニック超長綿で仕立てた高密度のギャバジン素材。絶妙なカーブを描く襟部分は職人の手によって一針一針縫われているというのも贅沢。光沢とドレープの美しさに目を見張る。また一枚袖のラグランが肩周りにゆとりを生み、たっぷりとしたロング丈でも重さを感じさせないシルエットも特徴だ。トレンチコート¥264,000(サンヨーコート/SANYO SHOKAI カスタマーサポート ☎ 0120-340-460)

Point
表面にははっ水加工が施され、突然の雨も安心。表面だけではなく、生地そのものが水を通しにくく、耐水試験もクリアしている。

Point
歌舞伎の衣装に使用されている「翁格子」をもとに開発した「三陽格子」柄のライナー。背中部分には青森県産ダウンを仕込み、冬でも暖かなのがうれしい。
- 03 - 機能性を突き詰めたストイックな一着
デサント オルテライン 水沢ダウンのインビジブルダウンコート

暖かく、軽いダウンコートの唯一の難点は、街で着るには嵩張りすぎること。本品は、キルティングを無くしたシックなデザインでそのウィークポイントを解決した。すっきりとした膝丈のコクーンシルエットで、動きやすさは抜群。水沢ダウンは、日本の自社工場「水沢工場」にて一般的なダウンジャケットの倍以上である280もの工程を経て生まれる品質に定評が。また表生地のクオリティにも注力した。コットンライクでナチュラルな表情でありながら耐水性、透湿性を突き詰め、防風性も担保。ダウンコート¥165,000(デサント オルテライン 水沢ダウン/デサント お客様相談室 ☎ 0120-46-0310)

Point
襟にまでダウンを封入。立てて着用でき、チンストラップを止めることで風の侵入を防ぐ仕様。

Point
内側に秘めたダウンが、すっきりとした見た目と暖かさを両立する鍵。ダウンの密度をあえて70%に抑え、日常生活を軽やかに。
- 04 - うっとりする手触りと軽さの虜に
マドモアゼルノンノンのピュアカシミヤコート

真冬でもレディライクなファッションを諦められない人へのおすすめは、ひるがえるほど薄くてライトなのにしっかり暖かいカシミヤ100%のコート。繊維の宝石とも言われるカシミヤは、最高級のモンゴル産原毛を使用。それをドイツのションヘル社製・ションヘル織機で時間をかけて織り上げることで、糸に負担をかけずふっくらとした仕上がりに。ボタンを留めると際立つ小ぶりで上品な襟、どんな色とも相性の良いライトグレーの発色も秀逸。脱いでも嵩張らず、一枚持っておけばあらゆるシーンで活躍するはず。コート¥275,000(マドモアゼルノンノン/パパス ☎ 03-5469-7870)

Point
泉州産地での優れた起毛テクニックでビーバー加工を施しているので、カシミヤ特有の高貴なツヤとヌメリ感が際立つ風合いに。
文春オンラインにて、4着のコートをメインにしたコーディネート例を公開中
source : 週刊文春 2026年10月8日号
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