一昔前、見た目が地味で動きに乏しい将棋はテレビと相性が悪い、とよく言われたものだ。民放のテレビ局で将棋が題材になることはまずなく。故に棋士がテレビに出演することもまずなかった。
しかし現在はご承知の通り。藤井聡太六冠の対局の様子は定期的にテレビで流れるし、それに伴い棋士の露出も格段に増えた。
テレビで将棋コーナーがあるのは決して必然ではなく、それを見てくれる視聴者のおかげである。
さて、お昼の情報番組「ミヤネ屋」が、10月2日の放送を最後に、20年の歴史に幕を下ろした。MCの宮根誠司さんを始め、関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。
同番組では、定期的に藤井六冠の対局の様子を報道してくれた。そして「勝負メシ予想」として、師匠の私も何度も出演させていただいた。その数は、オンライン出演を含めれば60回を超えていたそうだ。
走馬灯のように蘇る過去のこと。私はもちろん将棋連盟側の人間だが、この番組は身内のような目線で見ていた。どの企画なら一般視聴者に伝わるか? 将棋連盟の理解を得やすいか……製作スタッフと一緒に頭を悩ませたこともあった。
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source : 週刊文春 2026年10月15日号
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