18歳になって、車の運転免許を取得した時に父から言われた。「本来は人間の手に負えない、大きな鉄の塊を動かしてるんだ」「慣れてくるとそれを忘れてしまうから恐ろしい」。その言葉がずっと頭の片隅にあり、車の運転に慣れて気が緩みそうになると、『西遊記』で孫悟空が頭にはめられていた、あの輪っかのように、キュッと頭が締めつけられて、ハッと我に返ることができた。
頻繁に長距離を運転していた時期もあったけど、おかげで人生で交通事故は一度も起こしていない。ただ、油断した訳ではないけど、一度だけ本気でヒヤッとしたことがあった。
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source : 週刊文春 2026年10月22日号
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