「主文。被告人は無罪」

 

 2013年12月に起きた「餃子の王将」社長射殺事件。京都地裁は10月16日、殺人罪と銃刀法違反罪に問われた特定危険指定暴力団・工藤会系組員の田中幸雄被告(59)に対し、無罪判決を言い渡した。

 

 この事件では首謀者はもちろん、指示役や共犯者すら明らかになっておらず、このままでは「未解決事件」として終わる可能性が高い。だが、実は、発生当初から捜査当局に「黒幕」としてマークされていた人物がいたのである。

王将とも工藤会とも“接点”を持つ人物

 事件発生から約4カ月後の2014年4月のことだ。犯行の準備に使われた軽自動車の持ち主との関係などから、工藤会系石田組本部長だった田中幸雄元被告の存在が浮上する。

10月16日の法廷内写真 ©共同通信社

 これによって、京都府警の捜査本部では「王将創業家と深い関係にあり、工藤会とも“接点”を持つ人物が、何らかの形で事件に関与しているとの見方が強まった」(捜査関係者)という。

 その人物こそ、上杉昌也氏(82)なる人物だ。

 王将は事件後、同社が〈反社会的勢力と関係があるかどうかを確認することを目的とし〉2016年1月、大仲土和・元大阪地検特捜部長を委員長とした第三者委員会を設置。委員会は同年3月、調査結果をまとめた報告書を公表した。

 その中で、王将と〈反社会的勢力との関係の存在は確認されなかった〉としたものの、1995年から2006年までの12年間で、約200億円が上杉氏側に流出し、約170億円が回収不能となったと報告している。上杉氏が所有していた京都・祇園のビル(約5億円で購入し、第三者に8000万円で売却)や、ハワイの別荘(約18億円で購入し、第三者に約6億円で売却)など、14件もの〈不適切な取引〉を指摘。そして、上杉氏との関係解消に動いたのが大東隆行氏だった。こうした経緯から上杉氏は“黒幕”として取り沙汰されてきたのだ。

亡くなった大東隆行・元社長 ©時事通信社

部落民の尊崇を集めた人物の異母弟

初回登録は初月300円で
すべての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

週刊文春 PREMIUMMEMBERSHIP 限定特典あり 詳しくはこちら

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春Webオリジナル 電子版オリジナル