〈検察も人間ですから、間違うこともあります。過ちは過ちとして、勇気を持って振り出しに戻って、過ちを正され、真犯人を追っていただきたい〉
田中幸雄元被告(59)は無罪判決後、そうコメントを発表した。
ノンフィクションライターの西岡研介氏は今年4月から約半年間にわたり「餃子の王将」社長射殺事件を取材。捜査関係者や工藤会の関係者、そしてこれまで“黒幕”と取り沙汰されてきた元実業家・上杉昌也氏周辺の取材を進める過程で、田中元被告と上杉氏とをつなぐキーマンA氏の存在にたどり着いた。
博多から車で約1時間。大分自動車道を甘木インターチェンジで降り、県道8号線を進むと、中世には山城が築かれたという安見ヶ城山が見えてきた。その麓にあるゴルフ場のゲートをくぐると、日本初の20ホールを誇るグリーンが広がり、広大な敷地内に設けられたクラブハウスや、和・洋ふたつのホテルも、オープン当初の瀟洒な佇まいを残していた。

2013年12月19日の早朝、「餃子の王将」を全国展開する日本屈指の中華料理チェーン「王将フードサービス」(以下、王将)の代表取締役だった大東隆行さん(当時72歳)が、京都市山科区の同社本社前の駐車場で、何者かによって拳銃で撃たれ、殺害された「王将社長射殺事件」。
事件の現場はもちろん京都なのだが、その背景となったトラブルの最大の“舞台”は、この福岡のゴルフ場である。
“贅の限りを尽くした”ゴルフ場
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source : 週刊文春Webオリジナル 電子版オリジナル
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