映画『我々は宇宙人』、素晴らしかった。

 小学生のときに出会った、男子ふたりの物語。脚本・監督を担当された門脇康平さんは29歳、平成のノスタルジーの詰まった映画だった。コラショの目覚まし時計、黒板消しの粉が舞う一瞬、壊してしまった傘への後悔。いやはや、画面の細部に、自分の忘れていた記憶が詰まっていた。観ていて大量に小学生時代のことを思い出していたのである。たぶん私だけでなく、多くの人にとって、記憶を鮮やかに呼び覚ます映画となっていることだろう。

 で、私は思い出したのである。

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source : 週刊文春 2026年10月29日号