「誰にも言わないでくださいね」
10月18日、北海道北見市で開かれた会合。気心知れた少数の支援者を前に口を開いたのは、武部新農相(56)だ。「週刊文春」が報じた「恫喝音声」や「シャトルバス買収疑惑」などで簗和生前農相が更迭された直後、高市早苗首相から官邸に呼び出された際の“秘話”をこう明かした。
「総理から急遽電話がありました。簗さんがああいう状況だから想像はできたけど、『まさか』と。総理から『明日、10時に時間はある?』と聞かれたのです」

念願の初入閣を果たし、故郷に錦を飾った武部氏。だが簗氏と同様、就任直後に買収疑惑が発覚したのだった。
◇
武部氏は2012年の衆院選で初当選し、現在当選6回だ。
「小泉純一郎政権で農相や自民党幹事長を務め、『偉大なるイエスマン』と称された武部勤氏の長男です。早大卒業後、日本興業銀行(現・みずほ銀行)を経てシカゴ大学公共政策大学院に留学。帰国後は父の秘書となり、行く先々で自慢の息子と紹介されていました」(武部氏の知人)
北海道出身の鈴木宗男参院議員が言う。
「彼は『偉大なるイエスマン』なんちゅうことを言う人じゃない。お父さんは自分のパフォーマンスを考えていたけど、息子さんは真逆で、控えめに動いている。人柄の良さで持っていて、こういう状況ではうってつけだと思います」

だが、先輩議員の期待とは裏腹に、ある地元記者は「ほとんど地元に帰ってきません」と嘆きの声を漏らす。いまでも語り草になっているのが、16年の参院選における “逸話”だ。
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source : 週刊文春 2026年10月29日号
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