山﨑氏初のドキュメンタリー『山﨑リバーサイド―俳優の肩ごしに―』の犬童一心監督との対話が続く。
犬童 僕が最初に山﨑さんを意識して観たのは、たぶんテレビの『必殺仕置人』(1973年放映)だと思います。当時、僕は中学1年生くらい。もう名画座に通うようになっていて、映画をいろいろ観始めている時期でした。映画『天国と地獄』もその頃に名画座で観ているんですが、とにかく『必殺仕置人』はむちゃくちゃ面白くて、すごいドラマでした。弱い者の恨みを晴らす仕置人たち、山﨑さんは念仏の鉄という素手で悪人をやっつける坊主。共演が沖雅也さん、藤田まことさん。
山﨑 あの頃中学生だったの? ついこの間のような気がする(笑)。
犬童 当時、優等生でいるのにうんざりしていて、自分が決まり切った型に収まっているのがすごくイヤで、ありきたりの毎日がイヤだった。だから映画の世界に惹かれていったということもあるんですが、『必殺仕置人』は普通のテレビドラマではなかった。ありきたりな型を次々に壊している感じがしました。自由な気分にあふれたドラマでしたね。それがすごくカッコよく映りました。
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source : 週刊文春 2026年11月5日号
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