8月31日に東京五輪・パラリンピック組織委員会が発表した、未使用の医療物資の廃棄問題。実は「週刊文春」はこれに先駆けて現場写真を入手しており、8月30日にスタッフの証言をもとに組織委員会に事実関係を確認する取材を行っていたが、期限までに回答はなかった。

 ところが、翌31日になって山下聡・大会運営局長が突如「会場撤収の過程で判明した」と発表。組織委員会によると、廃棄が行われたのは9会場。マスク3万3000枚、消毒液380本、ガウン3420枚を廃棄し、金額はトータルで500万円に上るという。山下氏は「あってはならないこと。謝罪申し上げます。組織委員会として大変申し訳ないことをした。再発防止に努めていく」と謝罪した。

 だが、小誌に告発した医療スタッフによると、この廃棄は意図的だったという。一体、何があったのか。写真とともに以下で詳報する。

◇◇◇

「未使用の医療物資を大量に廃棄するなんて、信じられないです。〝五輪の医療現場の裏側〟を多くの人に知ってほしいです」

 そう憤るのは、東京五輪・パラリンピックの大会スタッフ。各競技が盛り上がる中、その舞台袖で何が起こっていたのか――。

 とある五輪大会会場。競技日程が全て終わり撤収作業に入ると、医療スタッフにある〝通達〟が出されたという。

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source : 週刊文春 2021年9月9日号