「胸が苦しくて辛いの。お願いだから殺してよ」
9月20日の午前11時。実の妹からそう懇願された老女は、電気コードを手に取り、首に絡ませた――。
事件が起きたのは東京都羽村市の住宅街にある築40年の一軒家だった。
「妹を殺してしまった」
110番通報を受けて警察署員が駆け付けると、寝室の布団の上で住人の後藤喜美子さん(74)が倒れており、搬送先の病院で死亡が確認。その場で緊急逮捕されたのは、姉の小玉喜久代容疑者(77)だった。
「殺人未遂容疑で逮捕された小玉は受け答えもしっかりしており、精神疾患や認知症の症状もない。ただ、警察が慌てたのは、小玉が息子を殺して嘱託殺人罪で起訴され、保釈中の身だったからです」(社会部記者)
小玉が生まれたのは1943年10月。3姉妹の長女で、3歳下と重い障がいを持つ8歳下の妹がいた。若かりし頃は東京・府中市に住み、デパートで働いていたこともあったという。
2カ月99円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
-
月額プラン
99円/最初の2カ月
3カ月目から通常価格2,200円
期間限定
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2021年10月7日号