「左膝に激痛が走り、自宅の階段の上り下りがしんどくなりました。当時は義父の介護もしており、負担がかかっていたと思います」
70代の元教師A子さんは、10年以上も膝痛に悩まされているという。

高齢者なら、一度は膝の関節に痛みが出た経験があるはず。中でもA子さんのように、慢性的な膝痛を抱える人の9割以上を占めるといわれる疾患がある。
「変形性膝関節症」だ。
膝のクッションの役割を担う関節軟骨や半月板。これが加齢や肥満などの理由で固くなって弾力性を失い、すり減って変性すると、炎症が起きて痛みが生じる。そして慢性的な炎症によって膝が変形してしまい、O脚化する病気だ。
東大の疫学調査(2005年)による推定では、X線の所見で変形性膝関節症と診断される患者数は国内で2400万人にものぼる。そのうち痛みを訴える人は男性が210万人、女性が610万人だという。
高齢になるほど発病率も高くなる。戸田整形外科リウマチ科クリニックの戸田佳孝院長が話す。
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source : 週刊文春 2021年10月28日号