幼児わいせつに、乳児揺さぶり　キッズライン経沢社長の“沈黙”

　ベビーシッター仲介大手の「キッズライン」。10月10日、同社に登録していたシッターが、利用者の家で乳児を乗せたベビーチェアを激しく揺さぶる「問題行為」があったと発表した。

「ネット上で動画が拡散したことを受け、発表した形です。このシッターは15年以降で700回以上サービスを提供し、利用者評価でも5点満点で平均が4.97点と高かった。ところが、問題行為が発覚してしまいました」（保育関係者）

　キッズラインを巡っては、不祥事が相次いでいる。昨年4月と6月には、男性シッター2人が強制わいせつ容疑で逮捕されていた。

「今年に入り、シッター201人が法律で義務づけられた自治体への届け出をしていないことも発覚した。補助金2690万円を返還しています」（同前）

　そのキッズラインを14年7月に創業したのが、経沢香保子社長（48）だ。

「経沢氏は97年にリクルートに入社。新入社員で競う“名刺獲得キャンペーン”で関東ナンバー1になった。その後、楽天への転職を経て、26歳の時にマーケティング事業などを手掛けるトレンダーズを創業。12年にマザーズ上場を果たしました」（経済部記者）

　ところが、上場から僅か2年後の14年6月に同社の相談役に退く。この直前、経沢氏は夫の岡本伊久男氏と離婚。取締役だった岡本氏がトレンダーズの社長に就任した。経沢氏は20％以上保有していたトレンダーズ株を売却し、巨額の売却益も得たと見られる。

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source : 週刊文春 2021年11月4日号

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