「草食系」や「年の差婚」などの流行語を広めた、世代・トレンド評論家の牛窪恵氏(53)。眞子さん、小室さんの結婚に批判的な声もある中で、彼女が若者たちに話を聞いてみると、肯定的な意見が多かったという。
「あんなに『好き』を貫ける相手に出会えるなんて、眞子さんが羨ましい」
私が先日、眞子さんよりも少し下の、Z世代(私の定義で今の17~26歳)の女性たち20人に取材をしたところ、何人もが口を揃えてこう答えたのです。
Z世代は多感な時期に、リーマンショックや東日本大震災など、大きな社会不安を目の当たりにしてきました。それゆえ経済面では堅実で、リアリストになる傾向が強いと言われています。そんな彼女らが、なぜ憧れを持つのか。それは、眞子さんの行動が“打算的”ではなかったからです。
相手をどんなに好きでも、親に結婚を反対されたら、将来親の手を借りられなくなるから諦める。相手が弁護士資格を取るまで、結婚は様子見する。眞子さんと同じ選択肢を向けられた時、Z世代の多くは現実的な方を選ぶと言います。しかし眞子さんは障壁をものともせず、行動に移しました。その思いを貫いた姿に、「自分にはできない」と、彼女らは憧れを抱いたのです。
仕事面でも同様です。眞子さんの就職先は未定ですが、彼女がこれまで培ってきた得意分野である、博物館等に就職する可能性が高いと言われています。
一方、Z世代は「自分は好きな仕事でお金を稼げるとは思えない」、と達観している人が多い。つまらないと思いつつも、生活のために本業をこなし、好きなことは副業ですればいい、というスタンスなのです。彼女らにすれば、得意分野を活かして仕事もしつつ、小室さんとも家庭を築くことが出来そうな眞子さんの未来は、大変そうでも理想的に見えるのではないか。
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source : 週刊文春 2021年11月25日号