公明“黒い上級議員” 遠山清彦の本性 銀座高級クラブ常連、中国企業の“代理人”

西﨑 伸彦
ニュース 社会 政治 国際 企業

 公明党の“プリンス”と呼ばれた遠山清彦元衆院議員(52)が、コロナ禍の緊急事態宣言中の深夜、銀座のクラブを訪れた問題で議員辞職したのは今年2月。その後、コンサル会社の代表として再起を図る彼の前に立ちはだかったのは、東京地検特捜部だった。

宣言中の銀座クラブで議員辞職

 8月4日、地検特捜部は遠山氏の会社や福岡県にある自宅などを家宅捜索した。

 司法記者が解説する。

「端緒になったのは、太陽光発電関連会社『テクノシステム』による巨額詐欺事件です。金融機関から計11億円を詐取していたとし、今年5月に同社の生田尚之社長らを逮捕。その中で特捜部が着目したのは、生田と親しい遠山氏らが、テクノ人脈を起点に100件を超える日本政策金融公庫(以下、公庫)の融資の口利きに関わっていた問題です。その数は貸金業の仲介を“業”として行なっているレベルで、無登録だったことから貸金業法違反が家宅捜索の容疑となりました」

遠山氏の事務所も家宅捜索を受けた

 創価高校から創価大学に進み、英国留学も経験した学会エリートの遠山氏。2001年の参院選で、公明党公認で比例区から初当選した。その後、衆院に移り、安倍政権で財務副大臣など要職を歴任。昨年、比例九州ブロックから神奈川6区に鞍替えし、将来の代表候補と目されてきた。

 ところが、宣言中のクラブ訪問で議員辞職を余儀なくされる。ただ、遠山氏は深夜の繁華街では以前から有名な存在だった。銀座クラブのオーナーが明かす。

「遠山氏は、座って5万円、10万円という銀座の“常連”です。ワインが好きで、とにかく自分が話題の中心にいたいタイプ。プライドが高く、異論を挟まれると不機嫌になるんです」

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source : 週刊文春 2021年11月25日号

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